遠野は心象風景の一つになって欲しかったけど、無理そうだなぁ。
突然現れた思いがけない景色がいきなり心に残ったりするから、思い通りにいかないなぁ。


以下、今までの人生の中で強く印象に残った景色。



①高校生の時に学校をサボって海の方に行き、思いつきで入った防砂林の真っ白な砂と規則正しく並んだ松の林しか無い、静か過ぎる不思議な光景。青い空に真昼の白い月が浮かんでいたのが印象的。


②大学をサボって東京に映画祭を見に行った時の朝靄に包まれた薄寒い梅雨の阿佐ヶ谷。


③就職活動真っ盛りの時に見た黄昏時のお台場。オレンジ色の光の中にビルの真っ黒い四角い影だけがあって、本当に不気味でワクワクした。



色んな景色に出会いたいなぁと思う。
が、景色は美しければ心に残るという訳ではなさそうだなと思う。
だから観光地は行っただけではただのスタンプラリーのような気がする。
故に旅行好きだけど余りこの目的は果たせていない事が多いので、行き先に目的を置くのはもう止めにしたい。



こういうのは普通に行動してて、ふっと何故か無意識になってハッと気付いた瞬間、周りの景色に人影がなくなってどうやってここまで来たのかが解らないような見知らぬ風景になっていた時の焦りとワクワク感が良いのである…。